図書館戦争に愛を込めて☆熱く語らせていただきます。堂郁、手柴中心二次創作サイトです。
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クリスマスが近づくと、おうちをイルミネーションでデコレーションするお宅が増えます。
我が家はど田舎の住宅地なので、外灯代わりになって、この時期はとってもありがたい存在です。
このごろの流行は、青色LEDですね。
でもね、これってちょっと寒い感じがします。
やっぱり昔ながらの、橙色のランプがあったかくて好きです。
市内でも有名な「山の手」の団地だと、そりゃもう気合の入ったイルミネーションが見られるということで、この時期夜の渋滞ができるくらい人気スポットになっています。
サンタさんが窓から入ろうとしていたり、そりが走っていたり。
屋根から、ライトの氷柱が下がっていたり。
電気代大変だろうなあ、と思いつつ、楽しませていただいてます。
我が家は昔ながらのクリスマスツリーを飾ります。
ライトもキャンドルタイプのチカチカするのです。
あとは卓上用の木製ツリーです。
玄関のドアにリースを下げて。
それくらいかな。
そんな時期のお話です。
今回は趣向を変えて、ページに仕立ててみました。
内容は同じですが、背景を2パターンご用意してみました。
『Christmas illuminations』
堂郁 危機ごろ 綺麗ですね…きれいだな
<Holy night Version>
<White Christmas Version>
感想などお待ちしています♪
ただいまリンクが切れています。しばらくお待ちください。
我が家はど田舎の住宅地なので、外灯代わりになって、この時期はとってもありがたい存在です。
このごろの流行は、青色LEDですね。
でもね、これってちょっと寒い感じがします。
やっぱり昔ながらの、橙色のランプがあったかくて好きです。
市内でも有名な「山の手」の団地だと、そりゃもう気合の入ったイルミネーションが見られるということで、この時期夜の渋滞ができるくらい人気スポットになっています。
サンタさんが窓から入ろうとしていたり、そりが走っていたり。
屋根から、ライトの氷柱が下がっていたり。
電気代大変だろうなあ、と思いつつ、楽しませていただいてます。
我が家は昔ながらのクリスマスツリーを飾ります。
ライトもキャンドルタイプのチカチカするのです。
あとは卓上用の木製ツリーです。
玄関のドアにリースを下げて。
それくらいかな。
そんな時期のお話です。
今回は趣向を変えて、ページに仕立ててみました。
内容は同じですが、背景を2パターンご用意してみました。
『Christmas illuminations』
堂郁 危機ごろ 綺麗ですね…きれいだな
ただいまリンクが切れています。しばらくお待ちください。
今年もあと二ヶ月を切った。
心もとないカレンダーの枚数を見て、何もないのに焦ってくる。
やるべきことをやったのか?
やり残したことはないのか?
と。
それは出版界にも共通するようで、年末にかけて、出版ラッシュがやってくる。
一年を振り返るものが多く、その中で良化委員会の検閲に引っかかる書物が増える。
図書館に搬入される書物の安全は、特殊部隊と防衛部の特別警戒態勢で守られている。
しかし、市内にもそれだけ多くの検閲対象書物が出回るということで、良化特務機関の動きは活発になる。
警察、消防が年末に向けて特別警戒をするように、図書隊でも市街哨戒を特別体制で行っていた。
「遅くなったな」
目の前に連なるテールランプの帯を見て、堂上は大きく息を吐いた。
今日は、市街地から離れた図書館分館に新刊が納入されるというので、市街哨戒を兼ねて、新刊の保護のため、車で出かけたのだ。
助手席には郁が座っている。
途中で良化特務機関のワゴン車とすれ違ったが、彼らの目的が図書館分館ではないとわかるとその後の対応は図書隊に任せ、堂上たちは図書館分館までの道を何度か走った。
新刊は無事に図書館分館に搬入され、堂上たちの任務は終了した。
予定では、終業時刻までに図書基地に帰還できるはずだったのだが、分館職員のひとりが風邪を引いて休んでいたため、搬入を手伝い、分館を出るのが遅くなってしまった。
そのために、堂上と郁を乗せた車は、帰宅ラッシュに巻き込まれたというわけだ。
「ちょうど帰りの時間なんですね。それに師走が近いから、交通量も増えてるんですね」
日頃の移動手段が電車かバスの郁は、車から見える景色がもの珍しいのか、きょろきょろしている。
日も落ちて、街並みは鮮やかなイルミネーションに彩られていた。
「うわあ、もうクリスマスなんだぁ」
進まない車に半ばあきらめの堂上は、郁の視線の先に目を向けた。
堂上たちの道から直角に左方向に伸びる商店街が見える。
幹線からの入り口には、通行時間制限の標識。
道はレンガ敷きになっている。
この時間は車は通行禁止なので、歩行者と自転車で賑わっていた。
道の左右には小ぶりの街路樹が植えられていて、落ちてしまった葉の代わりにイルミネーションが飾られていた。
「気が早いな」
クリスマスは十二月も終わりの行事だ。
それを今から、とは。
堂上は苦笑を浮かべた。
郁はそんな堂上を見て、くすりと笑った。
「早いですよね。でも、街が明るくなって、ちょっと楽しいです。出かけてて帰りが遅くなっても平気だし」
堂上は何気に郁の最後の言葉が気にかかった。
郁が戦闘職種であっても、やはり気になる女の子だ。
なにかあってからでは遅い。
「今度帰りが遅くなるときは連絡しろ」
言ってから、堂上はしまったと思った。
彼氏彼女の関係ではないのだ。
堂上と郁はあくまでも上司部下の関係なのだ。
慌てて、堂上は一言付け加えた。
「暇なヤツを迎えに出してやる」
最初の一言で、ぱっと郁の顔が輝いたのは、ちょうどキラキラ輝くイルミネーションの横を通過したからだろう。
次の一言で、郁の顔に影が射したのは、イルミネーションの切れ間に差しかかったからだろう。
堂上は脳内で、帰りの遅くなった郁を迎えに出る自分とそれを駅で嬉しそうに迎える郁の絵図を必死に打ち消していた。
公私混同するな、俺!
郁は大切な部下なんだ。
上司として心配するのは当たり前だろう。
そう、必死に自分に対して言い訳をしていた。
しばらく沈黙が続いた。
道路は相変わらず渋滞していて、なかなか進まない。
携帯で、基地には帰着遅れを連絡済みだから問題はないが、堂上にとっても郁にとっても、車という密室にふたりきりというのは息苦しかった。
お互いの想いを伝えたわけではない。
表面上は上司と部下なのだ。
そして、今は業務中だ。
けれど、横を向けば、想い人がいる。
お互いに堰を切って思いが流れ出しそうだった。
我慢できなかったのは堂上が先だった。
ハンドルを握っていた者の特権で、渋滞する幹線道路から一本わき道に曲がる。
今までの渋滞がウソのように、車は走り出した。
「教官?どこへ行くんですか?」
土地勘のない郁が不安気に訊ねた。
堂上は今まで消してあったナビゲーションシステムを立ち上げて現在位置を教えた。
「距離はあるが、住宅地を通る裏道だ」
その答えを聞いて、郁があからさまにほっとした声を出した。
「よかった。基地に帰るんですね」
ぼかっ。
堂上は片手ハンドルで、郁の頭に拳骨を落とした。
「いったあ。なんで殴るんですかあ」
「アホウ。帰るに決まってるだろう。いったいどこへ行こうって言うんだ、ええ」
確かに堂上が走らせる車は、暗い夜道を選んでいるかのように、進む先は暗い。
先ほどの商店街のようなイルミネーションはどこにもない。
心の奥底に、ちりりと熾火のように燃える想いに堂上は気付かぬふりをした。
この先に、その手の建物が並んでいるのは知っている。
この付近でも有名な「お城通り」だからだ。
しかし、この想いは鍵付きの箱に仕舞いこんだ。
鍵は掛けたときに捨てた。
だから……
堂上は眉間の皺を増やして、淡々と車を走らせた。
郁も黙って前を見つめていた。
突然、目の前にファンタジーな世界が広がった。
キラキラと光り輝き、くるくると光が回っていた。
「もしかしたら、ここっ!」
郁はシートから飛び出さんばかりに身体を乗り出した。
堂上は慌ててブレーキを踏んだ。
「教官、教官。ここって、お家(うち)をイルミネーションでデコレートするので有名な住宅地じゃありませんか?」
「住宅地は住宅地だが…すごいな」
目の前には、童話『お菓子の家』そっくりにイルミネーションでデコレートされた家があった。
屋根に沿ってあたたかな光が灯り、屋根からは青い LED ライトのツララが下がる。
ベランダからは、今まさに飛び立とうとしている、そりを引くトナカイとそりに乗るサンタクロース。
庭には、巨大なクリスマスツリー。
眺めていると、時々部屋の窓に灯が灯って、雪の結晶や雪だるまが現れる。
「昨日、柴崎と一緒に見てた雑誌に特集があったんです。クリスマスが近くなると、ほとんどのお家がキラキラして『おとぎの国』みたいになるんですって。すごくきれいだったんですよ。雑誌の記事は去年の写真だったんですけど、今年ももう始まったんですね」
うっとりと身体を乗り出してイルミネーションを見つめる郁は、色とりどりの光に彩られて美しかった。
「きれいだな……」
ぽつりと堂上は呟いた。
それは無自覚な言葉だった。
「綺麗ですね」
光に魅入られた郁もそれに答える。
ふたりが賛じた対象がそれぞれ違うことに、ふたりは気付かない。
ただ、自分の瞳に飛び込んできたものが美しかった。
「他のお家はまだ始まっていないんですね。全部の家がデコレートされたら、すっごく綺麗でしょうねえ」
うっとり呟く郁に堂上は、郁の頭をぽんぽんしながら「また来ればいい」と告げた。
郁はそれにただこくんと頷いた。
「また来ればいい」
堂上のその言葉が実現するのは、それから数年先のこと。
ふたりの想いが大切な宝箱からそっとそっと出された時のことだ。
このときはまだ、、ふたりの想いは大切に大切に、鍵付きの宝箱の中で守られていたのだった。
しばらくキラキラ輝くイルミネーションを眺め、堂上は静かに車を基地に向けて発進させた。
郁は名残惜しそうに光を見つめた。
「また連れて来てくださいね」
小さく呟いた郁の声に、堂上は無言で頷いた。
fin.
あとがき
クリスマスシーズンになると書きたくなるお題です。
この時期はまだ、お互いに恋する意識は無自覚のところにあります。
心の奥底で大切に育てられている期間。
もっとも堂上さんは、必死で蓋してますけど。
追記:
このSSを書いたときは、別ページにリンクを貼っていたので、特にあとがきをつけませんでした。
改めてあとがきをつけようと思ったら、やっぱりそのときの気持ちとは微妙に違う気持ちがあって、うまく書けません。
ああ、勢いって大事。
リンクが切れてしまっていたので、こちらで再upしました。
感想などお待ちしています。
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プロフィール
HN:
亜生(あおい)
性別:
女性
自己紹介:
関東の片田舎に住む。
典型的 O 型人間。
せっかちなのにのんびりや。
好物はハチミツと梅酒。
典型的 O 型人間。
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好物はハチミツと梅酒。
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