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図書館戦争に愛を込めて☆熱く語らせていただきます。堂郁、手柴中心二次創作サイトです。
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年明けしょっぱなからなにを……
と思われても仕方ないんですが……

ハダイロモノです。
だから一応 R18 にさせてください。
でも期待しないでぇ~


『紅い花びら、舞い散る』
堂郁   別冊ⅠP176の行間   お返しだ。



「俺はムツゴロウさんか!?」


そう叫んだ堂上の前で郁は小さく縮こまっていた。
正座をして、ひざの上の手はグーに硬く握られている。

どこからどう見ても、甘い事後の雰囲気はない。
どう考えても、甘いピロートークには程遠い会話だ。


「……すみません……目の前にあったんで……」

「むう」


声を出したくないなら何か嚙んどけ。

そう言ったのは堂上本人だから、その「何か」が自分の肩であっても文句を言うのは筋違いだ。
こういった状況常識に限りなく疎い郁なのだから。

膝を突き合わせて、目の前で小さくなっている郁を見て堂上はそう納得した。
苦笑すると、目の前の郁を愛しげに見つめた。

先ほどまで自分の体の下で熱く淡く喘いでいた、からだ。
すべらかでやわらかい、からだ。
やっと手に入れたのだ。

怒涛の小言が止んだことに郁が不思議そうに顔を上げた。
申し訳なさげに、下からこっそり見上げる瞳は潤んでいる。


「教官?」


小首を傾げて小さく自分を呼ぶ声に堂上は再び自分の中で炎が立ち上がるのを感じた。

ゆっくりと郁の頬に手の平を沿わす。
沿わした手を耳から首、肩へと滑らせる。
ぐいと郁の体を引き寄せ、空いた片手を郁の首の後ろに回す。
膝を突き合わせているから、体を引かれた郁はアンバランスになり、堂上の胸に飛び込むことになる。


「あん」


体を引かれた拍子に郁から飛び出した声は、甘い最中の余韻を引きずっていた。
胸に当たる郁の吐息が、郁の中でも熾き火が再び燃え上がったことを教えてくれる。

堂上を見上げる郁に、堂上は優しい口付けを落とした。
唇を食むように吸うように。
そして、嚙むように。

息継ぎがうまく出来なくて喘いでいた郁も、そのうち慣れて唇のわずかな隙間から息を継ぐようになった。
堂上はそれを見計らったように、口付けの激しさを増した。
深く、長く。

郁の体を引いた手は腰に回され、郁の体を堂上の胸に密着させていた。
首に回された腕は時折その角度を変えていた。

長い口付けが解かれ、郁が肩で息するように堂上の胸にもたれかかった。


「教官……好きです」


またも、愛の告白は郁が先手を取った。
堂上は心の内で舌打ちした。
思ったことが頭より先に口に回る郁が羨ましくもあった。


「俺もだ」


郁の体を抱きなおし、ぎゅっと抱きしめた。
郁は嬉しそうに微笑み、堂上の肩口をぺろりと舐めた。


「えへへ」


それは嬉しそうに、幸せに満ちて。

舐められた肩口にはくっきりと郁が嚙みついた歯型がついていた。
ふとその歯形を見た堂上は微笑む郁の肩に吸い付いた。


「お返しだ」

「えっ?」


なんのことやらわからない郁は突然自分の肩に吸い付かれ、小さな痛みを感じた。


「教官、痛いです」


郁の申告はまったく無視され、堂上は最後に「ちゅう」と派手な音を立てて郁の肩を離した。

郁の肩にはくっきりと赤い痕が残っていた。

それはまるで、紅い花びらが舞い散るさまによく似ていた。
思いすべてが込められた、紅い花びらが舞い落ちる様に。


「郁」


紅い花びらの散った肩を堂上はするりと抱くと、ゆっくりリネンの波へと体を沈めていった。
花びらに堂上が口付ける。
それは長く甘い時間の再開の合図だった。




fin.

あとがき
新年早々なにを書いているんでしょう……
といっても書き上げたのは年末です。

初夜が一回で終わってるってこと、あの堂上じゃありえないよね~
というどなたかの一言で書き始めたSSです。
堂上さん、絶倫だと思われてるんだと私はびっくりしたんですけど、大半の方がぜったい堂上は絶倫だって!というので。

郁ちゃんの肩に散った紅い花びらは、目ざとい柴崎には早々にばれます。
お風呂では
「あらあ、笠原ったら張り切っちゃって。こんなところに痣できてるわよ」ぺちり
なんてさりげなくフォローまでしてくれちゃってると思います。
ブラも一緒に選びに行ってくれて、柴崎様様だわ。

えっとこんな感じでいかがでしょうか?
感想お待ちしています。
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