図書館戦争に愛を込めて☆熱く語らせていただきます。堂郁、手柴中心二次創作サイトです。
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今宵大切な人と過ごすみなさまへ
一応、R18ですので、ご注意を。
『聖なる夜に』
堂郁 恋人時代 これからは、もう……
一応、R18ですので、ご注意を。
『聖なる夜に』
堂郁 恋人時代 これからは、もう……
自分を包む、少し汗ばんだ腕をそっとなでおろす。
肩からひじまで。
鍛えられたその腕は、自分のそれより硬く、けれど温かい。
なでおろす道筋をずらすと、指先に小さな隆起を感じた。
指先に小さく小さく感じたそれは、その場所だけでなく、堂上の体のそこかしこにあった。
「ん?どうした」
情事の後、自分の胸に頬を寄せて「くふん」と息を吐き、指先をあちこち遊びに行かせていた郁の動きが止まった。
郁の顔が胸により強く押し付けられた。
「あのときの銃創だけじゃないんですね」
郁の指先が腕から背中、腰を通って、足へと伸びる。
忘れられない太ももの銃創に届く頃、堂上は郁をぎゅっと強く抱きしめた。
「だいぶ無茶してたからな」
「小牧教官に聞きました」
「あいつにいつも叱られた」
「叱られたって……子供みたい」
「子供だったさ。無鉄砲に飛び出して、無茶して……」
「うん……」
太ももの銃創を郁の指先が労わるように愛しむようにゆっくりなでる。
「もう、無茶しないでくださいね。もう……イヤです」
「ああ、善処する」
ここで「もうしない」と言わないのが、堂上教官だなあ、と郁は思った。
有事のときは一番に飛び出していくくせに。
ああ、でも走ったらあたしのほうが早いなあ。
そうか、それなら、あたしが一番だ。
それなら、教官、守れるかなあ。
ぼんやりとその光景を思い浮かべていたら、ぽかりと拳骨ではなく堂上のあごが郁の頭上に降りてきた。
「あほか。俺の指示なく飛び出すのは許さん」
「ん?でも、あたしのほうが早いんで」
「早くても、引っ込んどけ」
「でもお」
堂上が郁を抱きしめる腕に力を込めた。
「お前に何かあったら、苦しむのは俺だ」
「……はい」
そっか、あたしに何かあったら教官が辛いんだ。
あたし、出来の悪い部下だからなあ。
手塚みたいに出来のいい部下がいいのかあ……
すると、そのタイミングでまたあごが降りてきた。
「さっきから、頭痛いです」
「部下じゃなくて、大切で大事でかけがえがないから、苦しいんだ」
「……はい」
「わかれ」
嬉しくなって、郁は堂上を抱きしめる。
抱きしめたその指先に、別の傷があたる。
でもやっぱり、あたしが守ります。
またあごがこつんと頭に降りた。
「ううう、何で何回も」
「お前、全部、こぼれてるぞ」
先ほどから、郁がぼんやり心の中で思っていたことは、実は全部その口からこぼれていた。
小さな呟きはすべて堂上に拾われていたのだ。
「でも、無茶はしないでくださいね」
「お前を泣かせたくないからな」
郁が顔を上げると、わかりにくい喜びを浮かべた堂上の笑顔があった。
ゆっくり顔を近づけると、唇を食まれた。
啄ばむように何度も何度も。
だんだん体の熱が上がるのをお互いに感じた。
「いいか?」
小さく郁が頷くと、堂上が深く口付けをした。
それを合図に、二人の体は深くきつくつながれた。
聖なる夜に。
fin.
あとがき
すごくお久しぶりでございます。
もう書き方とか入力の仕方すら忘れちゃってて焦りました。
修正はあとからかけようと思っています。
映画も時間がなくて行けなくって、TVの録画を繰り返し見てる始末です。
手柴Ver.も書きたいシチュです。
感想お待ちしています。
ぜひぜひお聞かせください。
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プロフィール
HN:
亜生(あおい)
性別:
女性
自己紹介:
関東の片田舎に住む。
典型的 O 型人間。
せっかちなのにのんびりや。
好物はハチミツと梅酒。
典型的 O 型人間。
せっかちなのにのんびりや。
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